クシカの blog

ニコニコのブロマガ終了から流れてきました

『18夏MMDふぇすと』を終えて(未完のブロマガ)

本日は2020年9月22日です。
2年前の書きかけのブロマガを見つけたので、当時のことを語る資料の1つとしてノーカットノー編集で公開します。
推敲前だし、いらんことも痛いことも書いてますが、2年前という事で暖かい目で笑って頂ければ幸いです。
ではどうぞ。

『18夏MMDふぇすと』へのご参加ありがとうございました。
 それなりに姑息な手段も使いましたが、おかげさまで1回目の開催でありながら参加動画総数●●(●月◎日現在)という大盛り上がりなイベントとなりました。

 このページは、なんで私が『MMDふぇすと』をやろうと思ったのかを説明する自己満足なページです。興味のない方はもうこの先は読まなくていいと思います。
 「これ、書かない方が良かったんじゃないの?」という内容も含むかもしれませんが、なんでそうなったのかという記録を残しておいた方が、後になって何かの役に立つかもしれませんのでとりあえず書きます。
 先に断っておきますが、このブロマガの内容は嘘やフェイクや誇張を含みます。

 書き出したのは4月17日です。まだ開催告知動画も上げてないのに終わった後の事を書くなんて変な感じがしますが、たぶん9月10て月ごろは忙しいと思うので今から書き始めないと間に合わなくなるので書き出します。

MMDふぇすと』開催の動機は自分のため
 まず『MMDふぇすと』をやろうと思ったのは、自分のためです。凄い動画を簡単に見つけられるようにするためなんです。凄い動画というのは、私が「この動画と出会えて良かった。生きてて良かった」と思える動画のことです。あくまで私の主観で、です。
 もちろん、動画制作者達に作品を発表する場所を作りたいとかそういうのもありますけれど、自分の遊び場を作りたいというのが一番の理由です。ちなみに、MMD杯運営に対する義憤とかそういうのは一切ありません。
 これまではMMD杯がいろんな動画と出会う機会を作ってくれていました。MMD杯に参加していない動画も見たりはしていますが、自分であちこち見て回って探す時間はあまりないので、MMD杯で好きな動画を見つけて、そこから関連動画に飛んで、というパターンが主でした。
 下に第10回からのMMD杯関係動画の私がマイリストした動画数をまとめます。マイリスト動画にはEX動画、比較動画、元ネタ動画など予選、本選以外の動画も含まれています。

第10回 153
第11回 84
第12回 96
第13回 111
第14回 182
第15回 168
第16回 107
第17回 126
第18回 95
第19回 45
第20回 25

 一時期、参加動画が多すぎて観るのがつらい!という時期がありました。そしたら、段々見て回るのには丁度いい数に落ち着いて、そのうち苦も無く見れるという状態になりました。
 巷では工作がなんだとかブロマガがなんだとか騒いでいたようですが、そういうことに全然興味がなかった私の心象としてはこんな感じでした。
 でも、第19回、第20回ときて出会える動画が少なくなったなぁと思っていたところ、とある動画に出会いました。
   MMD杯はなぜ炎上したのか【第20回MMD杯本選】【PPT杯】  です。
 ここに出ている参加動画などのグラフやデータを見て、あぁこれもう駄目じゃね?ということに気づいたのです。

第1回企画 第21回MMD
 MMD杯が存続の危機にあることにようやく気付いたわけですが、MMD杯側に改善の兆しはなさそうです。このままではMMD杯に動画が集まらなくなってしまいます。そしたら凄い動画を自分で探し回らなくてはなりません。嫌だ。困ったな。
 上の動画を見てみるに、MMD杯内部から変えるのはどうやら無理そうです。とすると、MMD杯に代わる別のイベントを企画する必要があるのですが、そういうのは運営委員会方式でやるものだと思っていました。MMD杯しか知りませんからね。しょうがないね。
 委員会方式でやるには信頼できる人を集めなければなりません。当時は「立派な告知動画も作らないといけない」と当然のように思っていましたので、腕利きのMMDerも確保しなければなりません。私は誰とも交流してない底辺投稿者ですので、この時点でまず無理です。
 さらに、イベントをやるには運営メンバーと日と時間を決めて、定期ミーティングやら不定期ミーティングやらをネット上でやることになるでしょう。私にとって、この環境を作ることがさらに無理な事でした。
 つまり、自分の好きな動画を集めるためのイベントを作りたいのですが、自分でやることができない。という状態だったのです。少なくとも当時はそう思っていました。
 と言っても、このまま座して死を待つわけにも行きません。ならば仕方がない。誰かにやってもらおう。これだけ問題が大きくなっていれば、誰か企画を拾ってくれるかもしれない。
 そんなにうまくいくはずがないことは重々承知していましtが、何もしないで諦めるよりも、何かして諦めた方がいいかなと思い、イベント企画を立てました。

それが、第1回企画 第21回MMDブロマガ動画です。

 動機が不純なのとMMD杯の劣化コピーでいいやという手抜きというか、全然煮詰まってない状態でひどいもんですね。
 将来的にMMD杯が立ち行かなくなった時には合体すればいいかなと思っていたので、移行がスムーズにできるようにMMD杯とほぼ同じ仕組みで開催時期も合わせることにしました。同じにしておけば従来のMMD杯参加者の混乱も防げますからね。

 結果は当然、誰も拾ってくれませんでした。
 想定外だったのは、割とコメントが好意的だったことです。ここはニコニコ動画です。もっとけちょんけちょんに罵倒されるのかなぁと思っていたんですけれど、親切な人たちがいて、いろいろ教えてもらうことが出来ました。
 第1回企画で私が学んだことは、以下のことなどです。
・いきなり第21回というはジョークとして受け入れられない
MMD祭の名前は使えない
・イベントのアイデアを持っている人はたくさんいるが、それらを集約して実行する人がいない
MMD杯を乗っ取ろうとすると潰される

第2回企画 18夏@MMD
 さて、イベント企画を拾ってくれる人はいないようなので、ここで決断をしなければなりません。
・このまま企画を流すか
・自分1人で開催を強行するか 
です。
 第1回企画の感触から、1人でもイベント開催は出来ると感じていました。イベント運営の役割は『参加者に時間と場所を伝える』ことですので、MMDを一切使わないでイベント進行に徹すれば、1人でもまぁどうにかなるでしょう。
 また、MMD杯に代わるイベントのニーズは高いみたいなので、アイデアはみんなに聞けば集まるだろうというのも感じていました。1人でも、企画を煮詰めることは出来そうです。
 問題は、『そうまでしてやる意味があるか。』です。これは判断が付きませんでした。
 とりあえず企画だけ作っておいて、後から考えることにしました。そしてとあるブロマガが投稿されます。

6666AAPさんの6666AAPがMMD杯から離れた理由です。

私が第1回企画の第21回MMD祭を投稿したのが3月3日、6666AAPさんの投稿が3月5日です。なんてタイムリーなんでしょう!?
 というか、いろいろもう限界だったっていうか、そういう時期だったんでしょうね。
 ご本人は「違う。そういう意味じゃない」と仰るかもしれませんが、私がこのブロマガで感じたことは、
MMD杯はもうずっと前から開催意義がなくなっている
・トップクラスのMMDerでも、作品を披露する場が無くて困っている
・テーマってこうやって使うんだ(目から鱗)
です。

MMD杯の開催意義について
 あまり考えたことはなかったのですが、MMD杯は何のために開催されているのでしょうか。6666AAPさんのブロマガにもMMD杯の公式ホームページにも「MMDの普及のため開催された」とあります。普及のために開催されたのは何回目までかについては特に記載が無いのですが、MMDの普及のためという役目は割と早い段階で、第10回くらいまでには終えているのではないでしょうか?だって、MMDは十分に認知されていますからね。
 では、その次のMMD杯開催の意義はなんでしょうか?これはMMD杯の公式ホームページに書いてあります。『MMD杯はマイリスト登録数を競い合う大会』です。MMDの普及という役目を終えて、次のお仕事はMMDの発展を競技会という形で推進する。と言ったところでしょうか。
 ところが、残念ながらMMD杯運営自らがMMD杯が競技会であることを否定してしまいました。これで、MMD杯は開催の意義がなくなってしまいました。そして、MMD杯の開催理念が再定義されることはありませんでした。なぜ再定義されていないと分かるのかというと、MMD杯の公式ホームページに『MMD杯はマイリスト登録数を競い合う大会です』ということが書いてあるからです。そのあとに「お祭り要素が高い大会です」とも書いてありますが、お祭り要素が高いとしても、やっぱり「大会」であることに変わりありません。
 MMD杯衰退の理由についてはいろいろ言われていますが、私は「開催理念を再定義しないままMMD杯を開催し続けてしまったから」だと思います。
 理念というやつは、普段は何の役にも立たないキレイ事なのですが、何かの問題が起きた時に解決手段を考える指針になってくれます。MMD杯は開催理念がなくなってしまったので、問題解決のための指針が存在しないっため、取るべき手段が見つからない状態になってしまったのではないかと思います。
 というようなことは、かんなさんがツイートしてましたが、当時はツイッターの使い方が良く分かっていなかったので知りませんでした。4月後半に見つけましたが、MMD普及のための開催は第3回までだったんですね。

 さて、第2回企画は開催理念の設定から始めなければなりません。この企画の目的はなんでしょうか。
 それは、私が凄いと思う動画と出会う機会を増やすことです。あと、MMD動画作成者に作品を発表する場所を作ることです。
 そのためには、
 ・たくさんの動画に参加してもらう
 ・そして継続的に参加してもらう
 ・新規ユーザーも増えていくようにする
 ようなことが必要と思われました。
 では、どうすれば良いでしょうか。
 答えは単純です。参加者が満足すればよいのです。特に動画作成者が満足するような仕組みを作ることが出来れば、上記3つの項目が満たされて、最終目的を果たすことが出来るようになる。と考えました。
 というようなことを、それっぽくまとめたのが『@MMD祭開催のねらい』です。見た目はキレイですが、実際には全く個人的で不純で利己的な動機で作りました。キレイ事の裏側にはだいたいそういうものがあるものだと思います。私、そういう欺瞞が大好きです。

 @MMD祭というイベント名ですが、特に何のひねりもありません。MMD祭がダメだと言われたので@を付けただけです。18夏の単価はMMD祭という全く意味不明なイベント名ですが、そういう突込みはなかったですね。

競争要素について
 いつの時代でも、どの分野でもトップクラスの人たちは競争が大好きです。ライバルとの切磋琢磨の中で超絶技巧の数々が生み出されていきます。けれども、命を削って作った作品を披露する場所が無い。ライバルと競い合う場所が無い。
 6666AAPさんのブロマガにはMMDのトップアスリートの悲鳴が綴られていました。
 何とかしなければ。凄い動画を増やすには、この問題を解決しなければなりません。でも、残念ながらいい方法は思いつきませんでした。ここは一旦、@MMD祭は競争要素の無いイベントとして企画して、皆さんの閃きに頼ることにしました。

 さて、イベントの内容を練り直します。開催理念を設定したことで、MMD杯をあまり意識しないで済むようになりました。
 まずは、『たくさんの動画を集める』ことです。このために、時間の規定を撤廃しました。それからいろんな動画が参加しやすくなるようにテーマを増やすことにしました。
 最初はジャンルテーマを10、モーションテーマ的なものを10の合計20テーマを予定していましたが、絞り切れずに50テーマになってしまいました。まぁそれはそれでネタになるかなぁと思ってこのまま企画案としてぶつけてみることにしました。

 さて、50テーマの中に『尊師MMD』を入れてみました。理由は50テーマもあるのに『尊師MMD』を入れなかったらジャンルを除外していると思われてしまうかもしれないからです。創作意欲の高いジャンルなので、テーマに入れても入れなくても、どちらにせよ参加はあると思われました。だったら最初から正式に椅子を用意しておいた方が、いくらかお行儀良く座っててくれるかなと思ったのです。
 第2回企画動画を上げた後、恒心教の方が捨てアドからメールを送ってくれて、とある掲示板を教えてくれました。そこでは、『尊師MMD』がテーマ化されていることに喜ぶと同時に、自分たちが騒ぎまくってイベントを台無しにしないように節度を保って参加しよう。というようなことが議論されていました。
 とりあえず、良かったなとホッとしましたし、彼らもまた自分たちの作品を披露する場所が無くて困っているということが分かりました。

 次に『継続的に参加してもらう』ですが、これは後夜祭の仕組みを強調することにしました。MMD動画の作成はとても手間暇がかかります。自分の趣味でやっていることとはいえ、やっぱり掛けた手間の分だけのご褒美が欲しいところです。それを、視聴者による紹介動画作成と親作品登録という形で表現できないか?というのがこの企画です。
 紹介動画を作成して投稿するというのは、視聴やコメントやマイリスとは比べ物にならないほどの負荷を視聴者に強いることになります。しかも、コメントやマイリスが匿名なのに対して、親作品登録は実名(というかアカウント名)で動画作成者に伝わります。コメントやマイリスに比べると、動画作成者の満足度もかなり高いはずです。
 後夜祭動画で視聴者と交歓できるから、次のイベントにも出てみよう。そう感じてもらえることが出来れば、継続的な参加が達成できます。

 3つ目は『新規ユーザーの開拓』です。とは言え、いきなり「MMDやろうよ」って言ったところでなかなか難しいところがあります。実際、やってしまえば割と簡単なのですが、やってない人には高いハードルが見えていることでしょう。私がそうだったというだけなのですが、、、とりあえず、ハードルを下げてあげる必要があります。
 そこで、後夜祭動画を作ってもらうところからアプローチすることにしました。後夜祭動画は、ぶっちゃけ素材を切って貼ってコメントしたら終わりです。MMD動画よりもかなりお手軽に作ることが出来ます。まずはお手軽な動画で慣れてもらって、後夜祭動画でMMD使ってみようかな。と思わせたら目標達成です。そのまま本祭参加となるでしょう。そして、後夜祭で親登録されて泥沼にはまってください。
 賛否は分かれたかどうかは分かりませんが、文字だけの紹介をOKにしたのは極限までハードルを下げるためでした。

 MMD杯をどうこうというのはもうなくなりましたが、参加する動画作成者にとっては、どちらのイベントに参加するのか選ばせるよりも、どちらにでも参加できるようにしておいたほうが良いと思うので開催時期はMMD杯と合わせることにしました。

 というとことまで企画を詰めました。最後に決断をしなければなりません。
・このまま企画を流すか
・自分1人で開催を強行するか
です。 
 まぁ、このころには「よし。自分でやろう」と思うようになっていましたけどね。
 運営が1人なので、下らない運営規則とかその他もろもろを削除して、企画案を作りました。

それが第2回企画 18夏@MMD祭です。企画動画ブロマガ

 この時点でまだ課題はありました。表彰制度が無くても良いのか?テーマ多すぎ?参加タグとテーマタグの2つのタグを消費してしまう。などです。
 でもまぁ、一人で考えられることなんてたかが知れています。あとは皆さんに考えてもらえばいいかと思って企画を投げることにしました。

そしていろいろなご意見を頂いたのですが、
・@が付くとはツイッターで使いにくい
・テーマは必要ない
・後夜祭はガイドラインがないと混乱が起きるかも
といったところが、"MMDふぇすと"にとって重要ポイントだったと思います。
その他の意見も、大体否定してしまいましたが頭の整理になってとても助かりました。

 さて、@はイベント名にしない方がよさそうです。ツイッターについてあまり深く知らない私にとって天の助けと言える情報です。危うく死ぬところでした。
 イベント企画して一番悩まされたのはイベント名じゃないかと思います。後発イベントは使える名前がないんですねぇ。お祭りな感じ、ゆるい感じを出したかったので"MMDふぇすと"としました。
 タグ登録方式のイベントにしようと思っていたので、イベント名は短くしたかったのですが、まぁ仕方ありません。
 そして他のフェス系イベントと混同されないように「ふぇすとは」平仮名にしました。ゆるい感じも出ますしね。でも、MMDふぇすとを文章の中で使うと、MMDふぇすとが分かりづらくなってしまうのがMMDふぇすとの欠点かなぁと思います。なので、"MMDふぇすと"としています。

 テーマは無くていいんです。表彰しませんから。幅広いジャンルの動画に参加して欲しくてテーマを増やしましたが、テーマが無いのが一番広いと言うことに、指摘されて初めて気づきました。その通りですね。
 ただ「何でもいいよ。」というよりも、MMD全ジャンルOK!MMDの付いたタグは少なくともOK!と言った方が良いかなと思い、そういう表現にしました。
 テーマ設定をやめたことで、タグの消費が参加タグ1つにすることが出来ました。

 そして後夜祭のガイドラインです。これもまったく考えていませんでした。みんなそれなりにお行儀よくやるだろう程度にしか思ってなかったのですが、考えてみればみんなの目線を合わせておかないと、混乱が起きるかもしれません。
 そこで、運営から公式ガイドラインを立てることにしました。こうしておけば、何かあったときには後夜祭動画を投稿した人ではなくて、ガイドラインの不備ということで運営が批判を受けることが出来ます。あとは私が謝ればいいだけです。

 18夏@MMD祭企画から修正する形で"18夏MMDふぇすと"を作ったのですが、未解決の問題がありました。
 表彰制度です。皆さんにもいろいろご意見を頂いたのですが、ことごとく不採用にしてしまい、結局は表彰無しイベントとなってしまいました。
 それはまぁ仕方ないかなぁと思う反面、MMDアスリートたちが集まるイベントにはならないわけで、それが心残りでした。
 解決手段はあるにはあります。MMD杯です。MMD杯はもともと競技大会です。知名度、実績も抜群です。今はちょっと傾いていますが、このまま失われてしまうにはあまりにも惜しい巨大インフラです。開催理念を再定義して仕組みを整備し直せばすぐに従来の輝きを取り戻すと思います。
 "MMDふぇすと"はゆるいイベントとして設計されており、競技的な要素を取り入れにくい面がありますので、"MMDふぇすと"が楽しいお祭りとして開催される隣で、新生MMD杯がガチバトルの頂上決戦を繰り広げる。というのが私の思い描く理想の形です。まぁ、MMD杯が復活したら"MMDふぇすと"は要らなくなるのかもしれませんけどね。
 ただ、ほっといてもMMD杯は良くなりそうにありません。私はただの底辺投稿者です。なんの発言力もありません。"MMDふぇすと"もまだ生まれてもいないイベントです。MMD杯に対して現時点で何もできることがありません。
 そこで、テーマにMMD杯を入れることにしました。18@MMD祭企画のときから入れていましたが、これからのMMD杯について皆さんの思いを込めた動画を作って欲しかったからです。
 "MMDふぇすと"は皆さんから寄せられた沢山のアイデアを取り込むことで作られました。きっとMMD杯についてのアイデアも出てくるはずです。MMD杯にだって同じことが出来るはずです。というかやって欲しい。そんな思いを込めて、"MMDふぇすと"ではテーマ・MMD杯を特別扱いしました。
 テーマを全廃した上で参考テーマでやるっていうのが苦しいところですが、全部丸く収まる方法が思いつかなかったので、まぁ仕方がありません。

 私がMMD杯にこだわる理由はMMDアスリートの動画を集めるため以外にもあります。後夜祭の仕組みがどこまで受け入れられるのか分からなかったのです。
 後夜祭動画を作って投稿するって結構めんどくさいかも知れない。最初は珍しがってみんな参加してくれるかもしれないけれど、2,3回やったら飽きてしまうかもしれない。そんな心配がありました。
 また、後夜祭で行われる交歓は動画作成者と動画視聴者の当事者同士で行われるため、基本的には外からは見えません。はたから見ると何も起きていないように感じられるかもしれないのです。やっぱり、みんなの前で「おめでとう!君が一番だ!!」とほめたたえる仕組みも必要なのではないかと思っていました。

 ちょっと弱いですが、テーマ・MMD杯にMMD杯の再興を託すことにしました。MMD杯じゃなくても、寄せられたアイデアから競技性を持つMMDイベントが新しく生まれてくるかもしれない。そしたらそっちにくっつかせてもらおう。そんなことを考えていました。

 そんなことを言ったところで、心残りは心残りです。表彰の仕組みを作り切れなかったことで迷いはありました。そんなときに、ひょんなことから6666AAPさんと意見交換する機会がありました。内容については触れませんが、迷いは晴れました。

 "MMDふぇすと"はこのままで開催しよう。

 素直にそう思えるようになりました。

 ちなみに、第21回MMD杯(北朝)さんとも接触があったのですが、上記の理由から私はMMD杯に対して敵対的な行動を取るつもりはなかったので、お互い独自路線で行こうとお話をしました。

掛け持ち参加について
 MMD杯との同時期開催は第1回企画、第2回企画も変わりませんが、この時は動画作成者がいらぬ迷いを持たなくていいようにどちらにも参加できるようにしておく。程度の事しか考えていませんでした。企画にも「他のイベントへの同時参加は妨げない」程度の表現になっています。
 "MMDふぇすと"では、さらに踏み込んで掛け持ち参加を推奨することとしました。これは、"MMDふぇすと"になるべく沢山の動画を集めるという目的が追加されたためです。
 同時期に開催される『第21回MMD杯』と『ありがとう!MMD祭夏』の参加動画に掛け持ち参加してもらうことで、他のイベントの参加動画を減らすことなく"MMDふぇすと"の参加動画を増やそうとしたのです。
 ちょっと姑息ですが、"MMDふぇすと"は初めての開催となります。世間一般に広く認知されることが必要です。そのためにも、掛け持ち参加は有効だろう思っていました。
 衰えたとはいえ天下のMMD杯です。まだそれなりの数の動画は集まるでしょう。そのうちのいくらかの動画が掛け持ち参加してくれれば、第1回開催ながらそれなりの規模のイベントになるかもしれないな。と、邪な妄想をした瞬間。ホントにその瞬間に重大なことに気が付きました。

掛け持ち参加をするとMMD杯を潰してしまうかもしれないことに。

 前提条件が2つあります。
MMD杯に動画を投稿する参加者は、最近のMMD杯の事が好きなわけではない。
・"MMDふぇすと"との掛け持ち参加の動画がそれなりの数が存在する。
するとどうなるでしょう。
 極端な結果では、MMD杯の参加動画が全て"MMDふぇすと"にも掛け持ち参加する。ことが考えられます。"MMDふぇすと"はなるべく沢山の動画を集めるために、参加条件が緩く設定されています。5分40秒の縛りのためにMMD杯に参加できない動画も、"MMDふぇすと"には参加することが出来るのです。
 その結果、第1回開催でありながら"MMDふぇすと"の参加動画数はMMD杯の参加動画数を超えてしまう。という現象が起こるのです。

 ここで、もう1つ前提を条件を追加します。
・参加者にとって"MMDふぇすと"が割と満足のいくイベントだった。

するとどうなるでしょう。
 次回のMMD杯への参加動画が激減することになります。極端な結果では、参加ゼロとなります。

 ちょっと予想外の結果になりました。"MMDふぇすと"はMMD杯との共存共栄を前提に設計されたイベントです。単独では生き残っては行けないだろうと思っています。MMD杯をぶっ潰して、その後に自らも倒れる。そんな未来もあり得るようです。
 でも、この件に関しては迷いませんでした。"今の"MMD杯では遅かれ早かれ潰れます。むしろ、これが変化のきっかけになればいいなと考えていました。6666AAPさんのブロマガを始め、これまでにない議論が起きているようなので、MMD杯が再興を果たすには恐らくこれが最後のチャンスだろうと思えました。
 テーマ・MMD杯に、想いがこもった動画がたくさんの集まりますように。

 まぁそんな妄想を膨らませたところで、現実は甘くはありません。掛け持ち参加なんて出てこないかもしれないし、"MMDふぇすと"だって大して盛り上がらないイマイチなイベントになるかもしれないし、何も変化なんて起きないかもしれないわけで、掛け持ち参加推奨のままで開催することにしました。
 
MMDふぇすと誕生
 以上の経緯を経て"MMDふぇすと"は生まれてきました。
 公式HPと公式ツイッターとブロマガを3月末ごろにひっそりと公開し、4月末ごろの開催告知に向けて動画作りに入りました。MMDを不使用とすることで、動画作成の工数を95%以上削減できました。MMDの奥の深さを再認識させられましたが、それでも4月後半まで告知動画の作成は続きましたので、MMDに手を出していたら確実に間に合わなかっただろうと思います。
 MMD杯の開催告知を待って"MMDふぇすと"の告知をする予定だったのですが、MMD杯の告知がGWになっても来ないのでとりあえず告知に踏み切りました。
 そして結構な自腹広告を打ちましたが、効果が有ったのか無かったのか。。。次回からは自腹広告は打たないのでいいんですけどね。

これからのMMDふぇすと
 今回は初めての開催だったので、単純化のために「テーマ無し」「時間制限無し」としましたが、次回からはミニイベントと称するカテゴリ分けをしてみようかと思います。
 お祭りの中で「のど自慢大会」とか「腕相撲大会」とか「ビア樽放り投げ大会」とか意味不明なをやるようなイメージで、
「ダンスキング」:ダンス系動画向け
「のど自慢」:歌、バンド系動画向け
「物理演算王」:物理演算愛好者向け
みたいなカテゴリ分けをすれば、もっと動画を作る人も見に来る人も参加しやすくなるのかなぁと思っています。
 ミニイベントについては、改めて企画動画をアップしますので、皆さんのご意見を頂ければと思います。
 
 "MMDふぇすと"は